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風力エネルギーのパイオニア年表

チャールズ・F・ブラシ

(1849-1929)は、アメリカの電気産業の創始者のひとりである。ブラシは1887年から88年にかけての冬に、現在では発電用の最初の自動風力タービンと考えられている機械を製作した。その規模は巨大で、ローターの直径は17メートル(50フィート)、144枚の回転翼は杉の木でできていた。タービンは20年間稼働し、ブラシの邸宅のバッテリーを充電した。その大きさにもかかわらず、タービンの発電量はわずか12kWだった。

ポール・ラ・クール

(1846-1908)デンマークの気象学者。近代風力産業の父といわれる。彼の最初の商業用風力タービンは、第一次世界大戦後の燃料不足の時代に設置された。彼はユトランドに最初の風力発電研究センターを設立し、そこで風力発電技術者に最初の講習を行い、最初の風路実験を行い、最初の風力エネルギー雑誌を発行した。

アルバート・ベッツ

(1885-1968)ドイツの物理学者。ゲッティンゲンの空気力学研究所の所長として、風車の設計とは無関係に、風の運動エネルギーの16/27(または59%)しか機械エネルギーに変換できないという、いわゆるベッツの法則を定式化した。1926年に出版された彼の著書「Wind-Energie und ihre Ausnutzung durch Windmühlen」(風力エネルギーと風車によるその利用)は、当時の風力エネルギーと風車に関する理解をよく物語っている。

パーマー・コスレット・パトナム

(1910-1986)米国のエンジニア。1941年に1.25MWのスミス・パトナム風力タービンを開発。このタービンの寿命は短く、不適切な建設資材による問題のために停止した。

ウルリッヒ・W・ヒュットナー

(1910-1990)ドイツ/オーストリアのエンジニア。近代風力タービンの金字塔となる100kWのStGW-34風力タービンを開発。1957年にシュヴァーベンアルプスのテストフィールドに設置された。

ヨハネス・ユール

(1887-1969)デンマークのエンジニアでポール・ラ・クールの弟子。1957年、デンマーク初の200kW風力タービンをVester Egesborgに建設。このタービンは現代の風力タービンの原型である。