センサーの知識

風速計の知識

風速計は水平風速（風速）を測定します。このパラメータは風況評価において非常に重要です。

カップ型風速計は、一般的な標準型風速計です。堅牢で、マストやトラバースによる乱流や偏流に強いのが特徴です。

各風速計は個別に校正され、国際規格（MEASNETなど）に従って認証された校正報告書を備えている必要があります。

少なくとも2つの風速計をメットマストに設置する必要があります。ほとんどの風速計は、電子制御の加熱装置を装備することができます。

温度センサーは空気の温度を測定し、湿度センサーは空気の湿度を測定します。両センサは、コスト削減のために組み合わせて使用されることがよくあります。

空気湿度の計算が風況評価に直接影響することはありませんが、このパラメータを知ることは、測定地点に氷が堆積する潜在的な危険性を評価するのに役立ちます。

気圧センサー（気圧計）は気圧を測定します。正確な風況評価には気圧と気温を評価する必要がありますが、このデータは近隣の測候所から取得できるため、測定システムには不可欠なものではありません。

降水センサーは、地表に降り注ぐ降水の量と強度を測定するために設計されています。

降水量の測定には、転倒バケツ装置が最適です。

超音波風向風速計は、水平風速と風向を測定し、音響仮想温度も測定します。

ピラノメーター（全天日射計）は全天日射を測定します。その測定精度の高さから、基準器としても使用されています。

このセンサーの使用は、太陽電池を使用したアプリケーションでの測定に不可欠です。正確な結果を得るためには、分類され校正された日射計のみを使用することをお勧めします。調整可能な脚と水準器により、水平調整が容易です。

風力発電業界では、従来のメットマストを補完するものとして、リモートセンシングシステムの人気が高まっています。リモートセンシングシステムは、風力サイトの評価キャンペーンを補完するため、または風力発電所のモニタリングのために適用することができます。

このシステムは地上から200メートルの高さまでの風況を測定します。そのため、ローターブレードの先端高さまでの風速と風向、またはローターブレードの全領域の風向を使用して、風力エネルギー収量の予測を計算することができます。